FASTER-DIGI.JP

私的にディギした国内外ミュージックの紹介。

MACINTOSH PLUS「リサフランク420/現代のコンピュー」

Vaporwareの金字塔。米国の正体不明アングラミュージシャンことVektroidが「MACINTOSH PLUS」名義で製作したアルバム「Floral shoppe」の一曲。一度聴くと忘れられない80s,90sなサンプリング、独特の陶酔感を呼ぶリズム、変な日本語と彫像、VHSライクなノイズが載った画像を併せたジャケ絵。歪でありながら妙な癒しと懐かしさを感じるその作品性はヴェイパーウェイヴそのもの。2011年の誕生以来、多くの人々をベイパーウェーブというナゾの文化に引き寄せたその功績はあまりにも大きい。ただBPMを上げただけのものや、他の楽曲とmixしたものなど、マッシュアップやremix作品が多々派生している点も注目したいところ。

ドミコ「プライマリケア」


ドミコ / プライマリケア

ドミコは埼玉県出身のバンド。
聴けばわかるがガレージ、オルタナ、サイケな音を奏でる最近一番気になっている日本産バンド。近頃は関西で無駄に有名な(嫌味)FM802でプッシュされまくってご存知な人も多くなったと思われる。
音楽的な教養を感じさせつつ海外的な音律に日本語歌詞を巧く馴染ませて聴かせるあたりSuchmosマキシマム・ザ・ホルモン(!?)などと同じような手法を用いるバンドだなと思うのだが、メジャーシーンをフォーカスしているバンドにしては群を抜いて泥臭い音を提供しているあたり貴重な存在だと思う。

スティーヴ・ライヒ「Come Out」


Steve Reich - Come Out

ミニマルミュージックの始祖steve reich
ミニマルと聞くとテクノやハウスを思い浮かべるが、要は反復的な音楽を総称してミニマルと呼ぶ。彼の初期作品である「」などはどこかで録音した音声をテープで二つ(ほぼ)同時に再生しただけの作品。
音声と音声が交互に交わるだけでここまで人を惹きつけることを発見したスティーブ・ライヒの凄さがわかる。今ではポピュラーすぎて感動もクソもないかもしれないが、古典的な現代音楽を好む人には今でもおすすめしたい一曲だ。